愛され彼女



「ねえ、律はどんなのがタイプなの?」


華織と休み時間に廊下にたむろっているとあたしの目はすぐにある人をとらえる


あ―――……和人。


和人は何人か頭がカラフルな人たちの真ん中にいた。


あたしたちの隣のクラスにようがあったみたいで隣のクラスのドアにたむろっていたのをあたしの目はすぐ見つける。


「あたしは――」


聞こえてるはずもないざわつく廊下。


なのにいつもあたしは和人を意識。


「制服とか…着崩さないで髪は黒くて頭良くて時間にルーズじゃない人」


華織は多分気づいてるんだ。


和人がそこにたむろっててあたしがそれに気づいていることも


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