愛され彼女
「あと頭良くなれば律のタイプになれんのか」と呟いて和人はまた頬杖をつきながら外に目を向けた。
なんでそんなに想ってくれるの?
和人には杏さんがいるじゃない…。
自分でもなんでだかわかんないけど涙が溢れでてきた。
「3ヶ月だけで良かったんだけどな」
ポソッと呟いた和人の言葉に女の子は反応した。
「3ヶ月?」
「うん、夏休みまでの3ヶ月付き合ってって頼んだ」
女の子が「はぁ?」と変な声をだした。
「なんでよ?」
「だって夏休みはさ両想いになっていろいろ行きたいじゃん?告っても片想いのままは絶対嫌だし、夏休み前になったら本気でも1度告ろうかな、て。3ヶ月は俺が好きになってもらうための努力の期間」