愛され彼女



「だから律に釣り合うために中学のときの5倍は勉強した」


和人は髪をくしゃっとかき分けた。


照れかくし……?


「うん」


「だけど俺は律の周りの天才さん達とかわんなくてその他大勢になっただけだった」


照れ隠しなのか芝生の草を抜いている


「律の眼中に俺はいなくて…ならもっと目立って誰でも知ってる男になろうって思ってケンカとか前よりたくさんして不良の頂点も目指した」


不良の頂点――って……


「でも律に届かなくてどうしようもなくて3ヶ月とか期間つくって告った。」


和人は頭を抱えこんで顔を両手で隠した。




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