愛され彼女
「俺!和人さんに憧れてるんです!」
あたし多分今笑えてない。
和人に憧れてるって…だから和人にいろいろ似てるんだ…。
キーンコーンカーン………
「あっ鐘だ」
そう呟いて芦屋は走って教室をでていった
あたしの心の中はもう大雨で。
そんなことを思ってたら窓の外も雨がぽつぽつとふってきた。
今日は嫌な日になりそう。
教室に生徒がかけこんでくる様子をみてたら廊下を和人が通ったのがみえた。
あっ笑ってる…。
「おはよっ律!」
前の席からたった今かけこんできた華織が振り向いた。
「おはよ」