Bloody Kiss
しばらく泣き続けていると、ヴァンパイアの手が動いた。その手は流れるような動きで私の肩を掴み服から引き剥がした。
『居場所が欲しいならくれてやる』
驚いて顔を上げると紅い瞳とぶつかった。魅入られたように目が逸らせなくなる。
『その代わり、お前の命を俺に預けてくれないか』
突然のことに目を見開き驚く。それは私の命を奪うということだろうか。
彼は私から目を逸らすことなく続けた。
『俺はお前を襲った吸血鬼を追っている。お前が何故あいつに狙われたのかはわからないが、あいつはまたお前を襲いに来る』
『私をエサにするってこと?』
『早い話がそう言うことだ』
『……いいよ。それで居場所が手にはいるなら』
これが私たちの旅の始まり。
『居場所が欲しいならくれてやる』
驚いて顔を上げると紅い瞳とぶつかった。魅入られたように目が逸らせなくなる。
『その代わり、お前の命を俺に預けてくれないか』
突然のことに目を見開き驚く。それは私の命を奪うということだろうか。
彼は私から目を逸らすことなく続けた。
『俺はお前を襲った吸血鬼を追っている。お前が何故あいつに狙われたのかはわからないが、あいつはまたお前を襲いに来る』
『私をエサにするってこと?』
『早い話がそう言うことだ』
『……いいよ。それで居場所が手にはいるなら』
これが私たちの旅の始まり。