オオカミとうさぎちゃん
川島拓斗
「拓斗ー!!」
「きゃー!!かっこいい!!」
「あれが噂の2年生らしいよ!…かっこいいなぁ」
そんなに見んなって!照れるじゃんよ。
今日は入学式だ。かわいい子、いねぇかなぁ。
正直、この学校の女子に飽きてんだよ。
特別かわいい奴は数えるほどしかいねぇし。
俺は川島拓斗。16歳の高2。バスケ部入ってまーす。
一人の1年の女子が拓斗を人指し指で指した。
そしてその女子の後ろに隠れていた女子が顔を出した。
お、すっげぇかわいい子発見。
「あの子すげーかわいいな」
「おう、比呂」
こいつは櫻井比呂[サクライヒロ]。俺のダチ。
「狙い定めちゃった?」
「ごめいとう♪」
ぜってー、俺のモンにしてやらぁ。