オオカミとうさぎちゃん
ガラッ
「あの子いるかな~♪」
突然現れたのはあの瞳が言ってたNo1プリンス…。
「川島!!今は休み時間じゃないんだぞ!!教室に帰れ!」
男の先生がその人を指導する。
「別にいいじゃないっすか~」
能天気な人…。あ、目が合った。
「おおー!!!ついに発見!」
え?え?私?
一気に走ってきて、私の机に座った。
クールに決めて、
「名前なんてーの?」
「川島!!いい加減にしろ!!」
先生の声なんてこの人には聞こえていない。
「え?灯田愛華…です」
「愛華?かわいい名前…♪」
…なんなの!?
「せんせー、ちっと拉致りまーす♪」
と言った後、ひょいとお姫様だっこされた。
「え?ちょ…待って…!!」
意味分かんない!!
「川島ぁあ!!!!」
「行くぜぃ。お姫サマ♪」
と笑顔を浮かべて猛ダッシュ。
「ちょっと…離してよぉ!!!!」