拝啓、ばあちゃん【短編】
3
土曜の営業を終え、俺は近鉄難波駅まで向かっていた。
実際は土曜の夜から始まった仕事が終わった今は、日曜の朝8時過ぎである。
ばあちゃんの七回忌に向かう為、土曜の稼ぎ時にも関わらずアルコールは一切飲まずに、ソフトドリンクだけでやり過ごした。
それほど今日という日は、自分の中では一大事で。
駅に着くと、近鉄八尾駅までの切符を購入し、ゆっくりとホームへ足を進めた。
別にタクシーで向かっても、今の俺にとったら痛くも痒くもない料金で行ける場所に、あえて電車で行く事を選んだ。
近鉄八尾駅から徒歩15分ほどの距離にあるその場所まで、歩いて向かいたかった。
6年ぶりの街並みを見たい気持ちと、少しでもその場所に着くまでに、気持ちの整理をする為に。
母さんに今日の事を聞いてから、思い出すのはあの頃の事ばかりで。
今週の仕事には、全く力が入らなかった。
実際は土曜の夜から始まった仕事が終わった今は、日曜の朝8時過ぎである。
ばあちゃんの七回忌に向かう為、土曜の稼ぎ時にも関わらずアルコールは一切飲まずに、ソフトドリンクだけでやり過ごした。
それほど今日という日は、自分の中では一大事で。
駅に着くと、近鉄八尾駅までの切符を購入し、ゆっくりとホームへ足を進めた。
別にタクシーで向かっても、今の俺にとったら痛くも痒くもない料金で行ける場所に、あえて電車で行く事を選んだ。
近鉄八尾駅から徒歩15分ほどの距離にあるその場所まで、歩いて向かいたかった。
6年ぶりの街並みを見たい気持ちと、少しでもその場所に着くまでに、気持ちの整理をする為に。
母さんに今日の事を聞いてから、思い出すのはあの頃の事ばかりで。
今週の仕事には、全く力が入らなかった。