拝啓、ばあちゃん【短編】
6
「久し振りね、いらっしゃい」
そう言って、俺を出迎えてくれたのは、あの頃よりも少し化粧も薄くなり、柔らかい表情になったおばさんだった。
「お久し振りです」
皮靴を揃えて脱ぎ、おばさんについて足を進める。
案内されたそこは、あの頃と何も変わらないリビングの隣にある、仏壇の置いてある応接間だった。
既に、親父におじさん、従兄妹も揃っている。
「優心君も今年は来てくれたわ」
おばさんの後ろでぎこちなく頭を下げると、周りは優しく笑って迎えてくれた。
「もうすぐお坊さんが来るから」
どうして良いか分からず、とりあえず親父の隣のスペースにゆっくりと腰をおろす。
「元気にしてたか?」
母親と同じように、目の周りの皺が濃くなった親父。
それを見つめながら、俺は黙って笑い返した。
そう言って、俺を出迎えてくれたのは、あの頃よりも少し化粧も薄くなり、柔らかい表情になったおばさんだった。
「お久し振りです」
皮靴を揃えて脱ぎ、おばさんについて足を進める。
案内されたそこは、あの頃と何も変わらないリビングの隣にある、仏壇の置いてある応接間だった。
既に、親父におじさん、従兄妹も揃っている。
「優心君も今年は来てくれたわ」
おばさんの後ろでぎこちなく頭を下げると、周りは優しく笑って迎えてくれた。
「もうすぐお坊さんが来るから」
どうして良いか分からず、とりあえず親父の隣のスペースにゆっくりと腰をおろす。
「元気にしてたか?」
母親と同じように、目の周りの皺が濃くなった親父。
それを見つめながら、俺は黙って笑い返した。