色あせた花
誕生日
真実
―土曜日の夜―
私は陵に電話をした。
ある事を、打ち明けるために。
プルルル………
ガチャッ
『もしもし。』
愛しい声が聞こえた。
「もしもし、陵?」
『美花!!どしたぁ?』
なんだか、陵の声を聞くと
安心する。
でも
私は、これから重大な事を
陵に話さなければ、いけない。
「陵?あのね。
陵に話したい事があるの。」
『ん?何だ?』
「明日……
私の誕生日って知ってた?」
『勿論!!
調査済みだしっ♪』
「やっぱり、そっか。
でも私、誕生日なんて祝っちゃいけない人間なんだ。」
『え……?
なんで……?』
「私…………
実はね―――………」