色あせた花


―帰り道―



帰りは陵が私の家まで送ってくれる。

嬉しい。



でも、

帰りたくない。



ずっと一緒にいたいよ。



結構、遅い時間帯だったので

人も、あまり少なく

車も、あまり通っていなかった。



だから、

私達は道路のど真ん中で歩いていた。





「ねぇ、陵……?」



―――その時だった。




「美花っ危ないっ!!!」





キキィィィィ―――!!!!!!














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