色あせた花
生きる意味
―翌日―
「おっはよー☆美ぃー花っ♪」
この声により
教室がざわめき始めた。
私は
たくさん告られた。
私は
たくさん告白を断った。
だから
私に彼氏ができるなんて
とても珍しいことだ。
「ぁ、あのさぁ…【日曜日だけ】の約束じゃなかった?」
私が笑顔で挨拶した陵に言った。
「……そーだよ?
でも、友達じゃん♪」
【友達】―…
友達なんて何年ぶりだろう。
少し嬉しくなってしまった。
……認めたくないけど。
「………ずるい。」
「?…なんか言ったぁ??」
「………別にっ!!」
「何怒ってんだよー。」
私はこの時、
ざわめきの声に、気づけば良かったんだ―…。
「何アレ。
私も陵、狙ってたのに。」
「あんた、イケメン好きだからねー。」
「あの美花って女、キモいし。」
「なんかムカつくよねー。」
「ちょっと顔がいいからって、調子乗ってんじゃねーよ!!」
「………どうする?」
「………やっちゃおうぜ。」
「うわー悪っ♪」
気づけば
こんな思いなんて、
しなかったのに―…。