その時恋は動いた。
ドーーーン
交差点で誰かとぶつかり
私もフランスパンも
吹っ飛ばされた。
「いたたたた……」
「すいません、急いでて…
大丈夫ですか?」
「もー…遅刻しちゃ…
…あ、大丈夫です。
こちらこそごめんなさい。」
勢いよくしりもちついた
私に手を差し出してくれた
優しい男性…
ぶつかった人だけど。
見た目は平々凡々。
だけどまた違う何かを
感じるわ!
ヤバい理想の人だ…
これきっと運命の出会いよね、
きっとそうよ、運命よ
「お怪我はありませんか?」
「はい!…」
名前だけでも聞かなきゃ。
「良かった…じゃあ、僕はこれで。急いでるんですいません!」
「はい、また…」
私の運命の人は
走っていってしまった…
って
ちょっとバカァァァァァ!!
名前聞こうと思った矢先
普通にバイバイしちゃった…
でも、運命の人よきっと。
私は信じるんだから。
また会えるよ絶対!