やさしい神の作りかた
近道をしようと、正門からではなく裏門(勝手にそう呼んでいる)から入ろうと勢いをつけてフェンスへ足を伸ばす。


「せいっ」


利き足でフェンスを蹴り、反動で上昇。

腕を伸ばしフェンスの頭をグイ、と掴みたおす。

と、同時にもう一度蹴りを入れれば。

ぶわ。

と、体はフェンス越え確定。

それから、

たん。

と、敷地内に着地する。




「じゅってんぜろ~」



ガッツポーズを決めながら教室へと走る俺。


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