やさしい神の作りかた
「ふーん、変なの。まぁいいや」


そう言い、腰まで伸びた長い髪の毛をファサりと払う。

枝毛ひとつ無いキレイなストレートの髪が、ゆっくりとカーブを描く。


「どうせ木目ババアと間違えたんでしょ?」


ビシ、と大きなネコ目で見つめられる。


身長の関係上、上目使いなっていて、それが可愛さ倍増で、俺の心臓はものすごーく慌てている。


だけどそんな事悟られちゃマズい訳で…


「う、うるせぇ。こんな時間にいたら誰だってびっくりするだろ。」

「えー、人のいない時間だからいいんじゃん」

「はぁ?」

「あのね。お、い、の、り、してたの」

「は?」



俺の思考回路はちょっとフリーズした。


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