(話術師外伝)『嘘つきウサギ』
 キララ:「そっか・・・それなら良かったんだけど・・・。」



 画面越しにも分かるキララの安堵感。



 この子・・・もしかして本気で私のことを・・・?





 戦国:「お楽しみのところ、申し訳ないね・・・」






 その名前は、突然私のところに舞い込んできた。



 ・・・・・・・・・・・・『戦国』?



 聞いたことない名前だ。



 キララ:「に・・・日本史ナンバー!?」


 キララが驚いた声を上げる。



 いや、正確には驚いた『文字』と言ったところか・・・。



 画面越しでは、今ひとつ相手の感情までは読み取れない・・・。



 ・・・・・・・・・日本史ナンバー?



 あぁ・・・アルペクス社員だけが名乗れる、ゲーム管理者を示すナンバーのことか・・・。

 うさ美:「何のよう?」



 別に、ゲーム管理者であろうが、なんであろうが、『一般人』ある以上私にしてみれば、怖いことではない。


 戦国:「いや、別に・・・ただ、君に少し忠告をしようと思ってね・・・『宇佐美美影』さん」


 ・・・・・・・・・・・・・!


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