(話術師外伝)『嘘つきウサギ』
うさ美;「日本史ナンバーね?」
アルペクス社員が名乗れる特別な名前。
ゲームマスターの証である特権階級のナンバー
私に、けん制を仕掛けてきた『戦国』をはじめとした、日本史の年号をつかさどる総勢16人の先鋭集団。
劉備:「発言を慎みたまえ。その名前は君が思っている以上に、この場で出すにはあまりに危険な名前だ。」
・・・・・・・・やっぱり。
うさ美:「了解。いいでしょ。幸い、私はある一人に気に入られているみたいだし、混乱させるなり、惑わせるなり、何でもして見せるわ。」
まったく・・・。
ネット上での詐欺行為なんて、前代未聞だぞ。
劉備:「理解が早くて助かるよ。それでは、君の活躍に期待する。あぁ、そうだ。肝心なことを言うことを忘れていた。我々にも日本史ナンバーに対抗すべく、組織としての総称があってね。それを君に説明しておかないと、君も、もうすでにその中の一員なのだからね。」
どうでもいい・・・。
組織の名前なんて、所詮は便宜上のものだ。
あってもなくても、私には困りはしない。
うさ美:「言っておくけど、馴れ合いをするつもりはないわよ。」
隙あれば、いつでも裏切ってやる・・・という意味。
劉備:「当然だ・・・それぐらいでなければ、声をかけた意味がない。」
読まれているか・・・。
しかも、そこまで読んで、こいつは余裕の態度・・・。
まったく・・・腹ただしい・・・。