(話術師外伝)『嘘つきウサギ』
5.交換条件
劉備:「裏切ったのかね?」
一週間後のことだった。
彼が、そんなストレートな反応をしてくるとは思わなかったので、私は少し拍子抜けした。
いや・・・と言うより、一週間もかかって、この程度の反応しか出来ない?
何かあったのだろうか・・・?
うさ美「おかしな言い回しをするのね?」
前回は一月、私が体たらくをやってしまったために後手に回ってしまった。
だから、今回は慎重にことを進めた。
一週間、私と戦国が連絡を取らなかった日はないし、自分の周辺の警備を怠ったつもりはない。
・・・・・・・特に、金銭面では攻撃されると厄介だから慎重にプロテクトをかけた。
いまだに、私の所持金は減ってはいない。
劉備「ふむ・・・そうだな。では質問を変えよう。・・・君はどちらの味方だ?」
うさ美:「あなた、ソレを日本史ナンバーの監視が厳しい、この状況で聞くかしら?」
正気の沙汰とは思えなかった。
どう、答えようと、それは完全に私の不利なことには変わらない。
劉備:「ガードはかけているさ。」
うさ美:「信用できないわよ。」
劉備:「もっともだな・・・。だが、その答えが聞けただけでも十分だ。」
なるほど。
そう解釈したわけか・・・。
それが、仇にならなければいいけどね・・・キングさん。