(話術師外伝)『嘘つきウサギ』

 うさ美:「だから、あなたは、「話術師」ではなく、「威圧者」を名乗るわけね?」


 結局は、同じことだとは思うが・・・


 劉備:「そういうコトだ。もっとも、僕が得意とする技が『威圧』という事実も否定はしないがね。」


 分かってるよ。


 オマエから受ける重圧は、尋常ではない。


 本当に、何者なのだ?オマエは・・・。


 うさ美:「いいでしょう、それで、あなたは私の手に乗り、何をするというの?」


 結局は、こいつの手のひらの中。


 「嘘つき」では「威圧者」に勝つことは出来ない。


 ・・・・・・・・・・・・・いや、私のレベルが低すぎるのだ。


 読み勝て!


 敵は、四方にいる。


 全員を騙しきれ!


 私の名前は嘘つきウサギ。


 嘘を得意とする、ずる賢いウサギのはずだ!


 劉備:「いや、何もしないさ。ただ・・・君のパートナーを消し去る・・・それだけだ。」


 !!!


 冗談!


 うさ美:「『戦国』を消し去るというの!?」


 劉備「戦国?いや・・・君のパートナーは、もっと別の人物のはずだが?」


 ・・・・・・・・・・・?


 何のことだ?


 劉備:「キララと言ったな?関心は出来ることではないな。君は裏の世界の人間だ。余計なおせっかいかもしれないが、一般人を巻き込ませないように考慮するのは、裏の世界の人間の義務だと思うがね。」


 !!!!!


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