(話術師外伝)『嘘つきウサギ』

 うさ美:「何ですって・・・?」


 頭が一瞬、真っ白になるのを感じだ。


 こいつ、今何を言った?


 キララ・・・だって?


 あの子が何をした?


 一般人だぞ。


 この戦争には、何の関係もないか弱い女性のはずだぞ。


 劉備:「動揺しているのかね?」


 うさ美:「殺すわよ。」


 嘘ではない。


 本気ででた言葉だった。


 万が一、そんなことをやってみろ。


 オマエが何者であろうと、ありとあらゆる手段を使って、殺してやる。


 絶対にだ!


 劉備:「冗談だ。僕はそこまで外道ではない。ただ、もし彼女を付けねらうものがいるとしたら、日本史ナンバーのほうだな?」


 うさ美「戦国が?」


 劉備:「彼は紳士だよ。だが、彼の直属の上司はそうとは限らない。」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・戦国の直属の上司。


 ・・・・・・・・『軍人・室町』・・・・。


 日本史ナンバーの中で「言葉」ではなく、絶対的な「力」を持っている、『暴力者』・・・。


 あいつが・・・・・・・出てくるというのか・・・?


< 33 / 56 >

この作品をシェア

pagetop