(話術師外伝)『嘘つきウサギ』

 戦国「・・・・・・・・・・まさか?」


 ようやく、気がついたか、愚か者。


 うさ美「・・・名前で騙された。いえ、あなたは過去に「この名前をした彼女」のチートを一度、破っているからこそ、油断したのね。」


 ・・・そう。


 私が、「うさ美」だという証拠はどこにもない。


 うさ美と、名乗っているからと言って、あの「うさ美」だとは、限らない。


 愚かな・・・。


 私の下に、こんなにも愚かなナンバーが存在していたとは・・・。


 戦国「オマエは・・・」


 言うと、私は一度自分のデータを切り、「本来の自分の名前」で、彼の前に現れる。


 弥生「戦国、あなたは決してやってはいけないことを口にした。やってはならないことを、やってしまった。」


< 42 / 56 >

この作品をシェア

pagetop