(話術師外伝)『嘘つきウサギ』
弥生「まぁいいわ・・・どちらにしても、戦争ももうすぐ終わるし・・・冷静に考えて、ナンバー「戦国」のロスト・・・その程度の被害で済んだだけ、マシだと思うわ。」
うさ美「あら・・・負けたの?私たち。」
想像していたけど、やっぱり残念だ。
せっかく、あそこまでやってのけたのに・・・。
弥生「敗戦側のクセに冷静ね。」
うさ美「何となく、予想していたからね。私は逃げる用意でもするわ。」
敗戦側となれば、戦国をロストに追いやった私はA級戦犯者だろう。
ノウノウとしていたら、新たな刺客にやられてしまう。
弥生「そんなことが出来るとでも?」
当然の質問。
うさ美「それをやってのけるために、一番邪魔な戦国を潰したのよ。」
当然のように返す。
弥生「その程度で逃げれると思ったら、あなたの過信ね。」
分かってるさ。
うさ美「その程度の「脅迫」には動じないわよ。」
「諜報部」、「脅迫者」、日本史ナンバー弥生。
王者大和のさらに上を行く、二つのナンバーの一つ。
情報を思いのままに扱う「日本史ナンバー」の中で「諜報部」という、とんでもないあだ名をつけられている彼女。
まさに、その力は未知数。
いや・・・正確には「桁違い」と言ったほうが正しいだろう。
だが、それにひるんではいけない。
戦国をロストに追いやったのは、「その事実」を私の中で「武器」にするため。
・・・本当の勝負はここからだ。