おさななじみ

…今のふたりはあの時とは違って、ケンカしない。

輝が何度かケンカを売るが、優は知らんぷり。

輝はあの頃とは変わらないが、優が大人になった…。

だから、ちょっとドキッてなる…。



「…澪ッ?」

『――…あっ!え、何っ?!』

気がつけば、澄川家の食卓で、優と輝がご飯を食べている。

ずいぶん考え込んでたらしい…。

優はジッと私を見つめる。

あの頃とは違う低い声で…。

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