おさななじみ

「…何かボーッとしてない?大丈夫?」

心配そうに私の顔色を伺うの…。

『なっ。あ、大丈夫だよぉ』

やだっ、私。

動揺してる。

どうしたの、突然。

何か…、優に対して変な意識が…。

『…――ってか!もーこんな時間じゃん!!』

気を紛らわすために、話題を変えて、食卓から出ようとする。

『は、早く準備してねっ?!』

と、大きな声でふたりに投げかけて、私はトイレに向かった。

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