おさななじみ

皮肉にも、澪が俺の変化を止めようとした。

ある中1の夏だった。

「ねぇ輝、最近遅刻多いらしいじゃんっ??学校も行ってないみたいだし…」

澪が、俺の部屋に訪れた。

当時の俺は、ずっと部屋にこもってぐーたらしたり、ゲーセン行って遊んだりしてた。

だから心優しい澪が、俺を心配しないわけがない。

別にそこを狙ってた訳ではなかったが、すごく嬉しかったんだ。

澪が来てくれて……。

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