おさななじみ

でも俺は…………。

『…うざい。帰れよ…ッ』

嬉しい気持ちを押し殺して、俺はそっぽを向いた。

「輝?意地張ってないでさあ~っ」

澪が俺をすごく心配してることは知ってる。

けど、俺はシカトしたんだ。

早く、兄貴のものになれ、と。

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