おさななじみ

「輝……っ」

澪の声は、さみしい声になった。

俺が返事をしないから。

…………澪、ごめん。

「ばいばいっ」

…そう言った澪は。

ガチャッ。

部屋から出ていった。

きっと。

そっぽを向いてる俺には分からないが。

きっとそうだ。

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