おさななじみ

頭の中をそんな考えがよぎる。

私は布団を軽く引っ張り、優の顔をまじまじと見た。

気持ち良さそうにスースー寝ている。

起こすのは可哀想だけど、これで起きなくて遅刻する方がもっと可哀想っ!

『優く~んっ!朝ですよっ』

「――んッ」

目をごしごしと掻いて、優はゆっくりと目を開けた。

「――…あッ」

悪魔の輝と同じ顔なのに、天使な顔でこっちを見る優。

< 5 / 35 >

この作品をシェア

pagetop