おさななじみ

「はは…ッ。生徒会長として示しつかないな…」

そう言うと、優は私の手を離して布団の上に丁寧に置いた。

そして、ゆっくり起き上がった。

「澪ッ、おはよ!」

私の目をジッと見つめてそう言う優。

こんなにジッと見つめて挨拶するような律儀な男の子なんて、そうはいない。

私はちょっと照れながら、

『おはよっ』

と言ってみせた。

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