Last Game〜過ぎ去りし日々〜

〜揺らぐ心〜

「って訳や。その年から一年間、野球部は対外試合禁止になった。周りからの目は厳しかったで。教師は勿論、野球部員も陰でキツい事言われたし。」








「そっか…。悪っかったな。嫌な事思い出させて。」

興毅が気まずそうな顔で言った。




「いいよ別に。お前には言ってもいいと思ったし。」




「俺も空もあの頃は血の気多かったからなぁ。」


弘貴が苦笑いを浮かべながら言う。






「しかしお前らがあの全国優勝中学の主軸二人やったんやなぁ。俺シニアやったけど名前は聞いてたわ。タメに凄い奴らがおるって。」




「まぁそこそこ話題にはなってたからなぁ。」


弘貴がちょっと自慢気に言うた。






「てかやっぱお前ら一緒に野球やろやぁ!?」
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