Last Game〜過ぎ去りし日々〜
コーン。コーン。キーン。キーン。


オーライ!!



野球独特の音や声が聞こえてくる。




俺と弘貴は無言のまま、ただその光景をじっくり見てた。



「空さぁ…」

弘貴がゆっくり口を開いた。



「自分に正直になったら?野球やりたくてしゃあないわぁ!って顔してるで。」



「正直、最近やっぱ自分が野球が好きってのがめっちゃ感じる。出来るんやったらもう一回やりたいって思う時もある。」


「じゃあやったらいいやん?俺もちょっとやりたい様な感じやねん。」


「でも俺らみたいな過去がある奴はやっぱりやりにくいやろ?しかも高校野球なんかちょっと問題起こしたらすぐ叩かれる世界やん!?」


「確かになぁ…」



「おーい。お前ら何してんねやぁ?」



弘貴が俺の言葉に納得した瞬間、後ろから声がした。
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