Last Game〜過ぎ去りし日々〜
「お前らが起こした事件の事は知ってる。それも含めて有名やろ?(笑)」


先生は笑いながら言ってるけど、俺は全く理解できひんだ。



その事を知ってて、なんで誘うんやろ?


そんな事を考えてたら、先生は続けて話しだした。




「普通はそんな過去がある奴らを自分の部には入れたくないんかもしれんけど、俺からしたら過去なんか知らんねん。
お前らみたいな奴は不器用で、自分を上手く表現できひんねやろ。その時はそういうことが自分なりの生き方やったんやろ。いいとは言えへんけどそれはそれでありや。
いいか?大事なんは今や。今のお前らを俺は見る。」



目頭がちょっと熱くなった。


大人たちの白い目には慣れてた。でも正直やっぱり辛かった。大人は嫌いやった。


でもこの人は信用出来る。この人は俺らをちゃんと見てくれる。



そう思った。
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