Last Game〜過ぎ去りし日々〜
まずは弘貴のバッティングからになった。



キャッチャーの興毅に

「サンキューな。」


と言うと


「おぅ。おもいっきり打てよ」


と言いながらピッチャーの守口にボールを返した。




「勝負は三打席で一本でもヒットを打てば長瀬の勝ち。打てなかったら守口の勝ちでいいな?」


キャプテンの高口が言うと、



「別にヒット性三本でもいいっすけどね。」



と弘貴がぼそっと言った。


俺は軽く肩を作りながらその勝負を見る。



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