Last Game〜過ぎ去りし日々〜
カキーン!!!




!?


打球は左中間の深い所まで飛び、2ベース。



ショックと言うよりは、さすがという感じやった。


そして2塁上にいる高口と目が合った。




「お前の球は確かに一年にしたら恐ろしいぐらい速いし、特にノビは凄いよ。でもストレートだけで抑えれる程俺も、他校のバッターも甘くないぞ?まぁ本間はホームランの予定やってんけどな。お前の球も甘くなかった(笑)」






「なら変化球も交ぜて勝負しましょよ!?と言いたい所ですけど、また後日っすね。」



高口の言葉に対して、俺もつい熱くなった。


五番は興毅やけど、捕れるキャッチャーがいないので、興毅はバッティングには参加しなかった。




そしてそこから俺は9人目まで全員から三振を奪った。





「これで二人の実力はわかったな?」


と顧問の先生が言うと、部員達は黙ってうなずいた。
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