Last Game〜過ぎ去りし日々〜
「俺正直…甲子園…いきたい。」


「俺も。無理やと思ってたけど、怪物みたいな奴が二人も増えたし…」


「やってみよや!?」



最後は高口の一言でほぼ全員、やる気になっていた。



ただ、数人嫌そうな顔のやつも見えたけど…




「じゃあ今日の練習から今までと比べるとかなり厳しくいくぞ?まずわ…」


と言うと、先生は内野、外野、そして捕手をそれぞれポジションに散らばらせた。


「お前らに一番足りんのはまず守備力や。今から二時間、ノックするぞ!守口!お前はライトに入れ!!」


…ん!?俺の名前が呼ばれてない!?


「え…俺は…!?」




と聞いた俺には信じ難い言葉が返ってきた…。



「お前は当分ずっと校外をランニング!!とりあえず今からは二時間走れ!!!」



「えぇぇ!!!当分て投げ込みは!?」



「お前は当分の間投げ込みは無し。ボール触んのはせいぜいキャッチボール位やと思っとけ。お前は足腰が弱り過ぎてフォームがバラついてる。だからボール球もまぁまぁ多かったやろ?プラス、スタミナも無い!」


「……わかりましたよ!!行ってきます。」


俺は納得してしまったのでランニングに出ていった。
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