Last Game〜過ぎ去りし日々〜
「…よっしゃ今日のスタメン発表するぞー。」
迎えた日曜日、相手高校のグラウンドでスタメンが発表された。
「一番ショート宮崎」
「二番サード北村」
「三番センター長瀬」
「四番ファースト高口」
「五番キャッチャー増田」
「六番レフト中川」
「七番ピッチャー守口」
「!?」
全部員がざわつき、呼ばれた守口も驚いた表情を見せた。
「八番ライト坂口」
「九番セカンド山本」
「スタメンはこれでいく。」
「どぉいう事やねん!」
試合前のウォーミングアップ中、俺は弘貴と興毅に言った。
二人はなんとも言えん表情で、俺をなだめる。
守口は、別に悪くはないけど、完全に俺の方が上。
それは明確やった。
「斎藤、ちょっと来ーい。」
キャッチボールが終わる頃、
監督に呼ばれた。