ワケありSMごっこ
左耳の少し下につけられた二つ目のキスマークに体を捩らせて、軽く抵抗し、
「優しく犯されんのと、激しく犯されんのどっちが良い?」
窺うような創の瞳に映ってるわたしは、
どっちも嫌だって顔しながら、
「……優しくが良い」
小さく呟いてた。
どっちも嫌に決まってるよ……。
わたしは、創が好きだから……、
創と愛のあるエッチがしたかったの……。
でも、
きっと口にしたら創は、わたしに興味が無くなってしまう。
それが怖くて、
わたしの胸に優しく唇を落とす創に抱き付いた。
「創? 触らせるのは……創だけだからねっ」
体って正直で、現金だと思う……。
愛が欲しいって思いながら、
くすぐったいような、体の奥底から湧き上がる快感をちゃんと感じてんだもん……。