ワケありSMごっこ

わたしのちょっと震えるような声を聴きながら、




創は何も言わず、唇と手をわたしの肌に滑らせ続けている。




こうやって創を体の中に受け入れたら、



わたしたちは、ホントの彼氏彼女になれるの?





何十回ものキスより、




たった一言の好きが、わたしは欲しかった……。






創を受け入れたこの日以来、





わたしが旧音楽室に呼び出されることは無くなった。


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