M魔法学園

沙（ここはどこ？）

小・沙「もう、ボールあっちいっちゃったじゃない。」

沙（あれは、小さいあたしと藍？あっだめ。そっちにいったら）

小・沙「いや～～～！！！！」

沙（そっか。これは葵が見せてる12年前の記憶。あの時、ママとパパは、殺されたんだ。部屋一面が血の海。悪臭。最悪だ。感覚まで戻ってきた。
あの時、あたしは初めての魔力を使って、暴走した。でも藍がとめてくれたっけ。
　
だめ。ないちゃ。ママとパパが不安がる。だめ。だめ。）

フッ

沙「あ・・・。」

葵「何今の。」

沙「あたしの一番つらかった思い出かな・・・。」

葵「でもなんで・・・。」

皆「どうしたんだ？葵。」

葵「沙羅の記憶はSクラスの中で一番残酷よ・・・。」

瑠「なっ!？棗のよりも？」

葵「ええ。」

沙「みしてあげて。友達だもん。見たくないならいいけど。」

棗「葵みせてくれ。」

皆「俺たちも!!」


数分後・・・。

棗「なんだこれは？」

沙「12年前の記憶よ。あたしたちが家に帰ったら、ママとパパは殺されてた。誰かに。
ふぇ・・・ひっく・・」

棗「沙羅・・・。」

沙「棗ぇ・・」

がばっ

沙「なんで！なんで！パパとママが・・・うわーん!!ふぇ・・・ひっく・・・」

棗「沙羅・・・俺にも妹がいた。名前は、薫。薫はZに殺された。」

沙「え？なんで？」

棗「薫はZの1人と恋愛をしてた。それが見つかって、2人とも殺されたんだ。」

沙「そんな・・・。」

棗「だから、俺はここに来て、がんばってSクラスになった。そして、Zを倒すって決めたんだ。だからさ、おれと沙羅は一緒なんだよ。だから、2人でがんばるんだ。」

沙「2人で？」

棗「皆もいるけどな・・・。」

沙「棗とがんばる。皆とも。安心するんだ。一緒にいると。」

棗「んじゃがんばるか!」

沙「うん!試合続行!次は棗とだね。全力で行くよ！」