オタクな彼に恋してる☆



「はあー、災難だったねーあやね」



話を聞き終え、まったくそうは思っていないような笑顔で言う千紗にあたしはため息をついた



「人の気も知らないで」



「まあまあ、で、どう?」



「どうって?」



「初めてのキスの感想!」



こいつ、全然あたしの気持ち分かってないっ



「感想もなにもないよ!
嫌に決まってんじゃん」



「え~でも、ちょっとくらいドキッてしなかった?」



ドキッ?
八木に?
あたしが?



「するわけないじゃん!」



「そおー?」



千紗はあたしと八木がくっつけばおもしろいって思ってるんだろうけど

そんなの絶対ありえないっ!!!


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