君に幸せあれ!
「電話できる時があったら電話して」
というリカへの伝言をモエに託し、私は母のもとへ行った。


「おかん、リカがおっさんに木刀で殴られて頭切ってんて」
と言うと、母も驚いていた。

母も、リカとモエが大好きだった。

リカとモエが家に遊びに来た時、いつもまっさきに「おばちゃーん、元気?」と母の顔を見に行く。

母は、リカとモエが殴られているという話を聞くたびに、
「うちがお金持ちやったら、リカとモエぐらい引き取ってやれるのになぁ…」
とつぶやいていた。


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