君に幸せあれ!
大北が泳ぐ番がきた。
大北は面白い顔をしながら泳いでいるが、途中で止まった。

「ん?」と思っていると、大北は
「足がつった!」と騒ぎだした。

体育の男性教師が駆け寄り、大北を抱えながらプールから上がってきた。

大北は足を引きずり、顔をさらに歪ませていた。

その光景を目で追いながら、リカは私に言った。




「あれ、嘘やで」
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