君に幸せあれ!
私はわけがわからなくなった。

なぜそんな嘘をつくのか、
嘘とは、自分の身を守るためにつくのではないのか、
あの嘘は、誰が得をするのか………


そんなことを考えながら、私はリカに聞いた。
「なんであんな嘘つくん?プールの時間が嫌やったんかなぁ?」

するとリカは
「心配してもらいたかったんちゃう?私もようわからんけど。」
と、答えてくれた。


これが、私が大北の嘘を初めて目の当たりにした瞬間だった。

その一件のあと、私とリカとモエが遊ぶ時には、大北も誘うようになった。


私は、大北と遊ぶうちに、大北の嘘・本当が見極められるようになった。
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