君に幸せあれ!
大北の嘘・其の三

『お友達は音声ガイダンス』


ある日、リカとモエが遊べなかったので、私は大北と二人で遊んでいた。

私の家でダラダラと過ごしていた時、大北が
「サチカ、ちょっと友達に電話したいから電話貸してくれへん?」
と言った。

私は「ええよ」と言い、大北に電話機(当時は携帯などなく、家の電話を使っていた)を渡した。


どこかに電話をかける大北。


しばらくすると話し出した。


「もしもし、あっし(私の意)。今、ツレの家からやねんけどさぁ。うん、うん、マジでぇ!うそやん!ほんまに?」
と言いながら笑っている。
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