君に幸せあれ!
サチカ一家VSおっさん
ある日の昼間、私の家の電話が鳴った。
電話に出ると、その相手はリカとモエの父親、おっさんであった。
「あんたがサチカちゃんか?」
「はい。そうですが…」
「あのなぁ、うちの子を悪い道に行かせるんはやめてくれへんか!」
と、すごい剣幕でまくし立てられた。
どうやら、リカとモエが部活を休んで、私の家に来ていたのがばれたようだ。
そのほかにも、中学生らしからぬことをしていたのも、おっさんの耳に入っていた様子。
電話口で怒鳴りまくるおっさんには、もはや中学生の私の話など届かず、何も言えずにいた。