君に幸せあれ!
カツオブシ
その一件の後も、おっさんのリカとモエに対する暴力は止むことがなかった。

リカとモエは事あるごとに殴られていた。





ある日、おっさんは休みで家にいたため、リカとモエと遊べなかった。
私は家に一人でいた。


夜9時を回ったころだろうか。私の家の電話が鳴った。
「もしもし」
と出ると、電話の相手はリカだった。


リカとモエは、おっさんが家にいても、コンビニに行く時など、すきを見て公衆電話から電話をしてくれるときがあった。


その時も、コンビニかどっかに行ったついでに電話をくれたのかと思った。
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