君に幸せあれ!
私は、笑ってしまった。


リカの腹が立った気持ちは、痛いほどわかる。
怒られるようなことをリカはしていないし、ましてや殴られる筋合いはない。



しかし、初めてした家出の理由が「カツオブシ」て…




ちなみに、リカの家から私の家までは、自転車でも40分かかる。


それだけの距離を、なんとリカは歩いてきたのだ。


「カツオブシ」のせいで。








笑っている私につられて、リカも笑っていた。
< 41 / 70 >

この作品をシェア

pagetop