君に幸せあれ!
そのころモエは、おっさんと二人きりにされていた。

そして、なぜか勉強をさせられていた。



モエはある問題が解けなかった。
そしておっさんに

「これ、わからん」

と言ったら、おっさんは手に持っていた鉛筆で、モエの手の甲を刺した。



それに対してモエは怒った。

リカ同様、今まで我慢してきたものが爆発しそうになったのだろう。


立ち上がり、家を飛び出そうとした。

おっさんは両手を広げ、モエの行く手をさえぎる。


そしておっさんは「かなづち」を取り出し、モエの足などを殴った。


モエは一人で耐えた。耐えるしかなかった。

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