君に幸せあれ!
それからも、私のところにリカとモエから電話はかかってこなかった。


大北は、会うたびに

「リカとモエから電話があって、元気でやってるってさ。サチカにも電話するって言ってたけど、電話なかった?」

と言っていた。




そのたびに、私はさみしく、そして悲しくなった。






そして、リカとモエが家を飛び出して半年ほど経ち、中学2年生へと進級ししばらくした頃、ようやくリカから電話があった。

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