君に幸せあれ！

リカが大北に少し怒った口調で話をした。


「お前さぁ、サチカに私らから連絡があったって嘘ついてたんやろ？もしその話がおっさんの耳に入ってたら、大北にもそうやけど、サチカとか、まさる兄ちゃんとかオカンとか、みんなに迷惑かかってたかも知らんねんで！そうなってたらどうするつもりやったん？！」




普段は決して怒ることのないリカとモエだったが、今回ばかりは顔を強張らせていた。




すると大北。

「嘘……？あっ！！
誰かがリカとモエの振りして電話かけてきてたんかなぁ…」

と、困った顔をした後、ハッとするという小芝居を織り交ぜながら、私達が予想していた通りのごまかし方をしてきた。




リカとモエと私の３人は、予想通りの言動をする大北がおかしくなり、３人で笑い転げた。